リードマネジメントの8要素の後半を確認していきます。

ビジネス心理学

要素5 決意(コミットメント)を取り付ける
 計画を作っても、その時はやる気があり、できるイメージはあるかもだが、数日経つと他の仕事や
急なトラブルや案件などで、計画通りに進まないことも考えられます。ここでの決意を強くイメージ
させておくと、達成する確率が高くなりますし、計画実行の決意は私と部下との約束なので、計画達
成したなら互いの人間関係はより確実に築きあげることができます。なので、定期的なフォローや計
画確認が大事と思います。

要素6 言い訳の機会を作らない
 前述で書いてますが、計画がうまくいっているときはフォローなど上司の必要性はありませんが、
計画が上手くいかない理由は様々起こると思います。その時にリーダーとして大事なのは、この要素ではないでしょうか!なかなかできるリーダーさんがいないような感じな部分です。
 「うまくいかなかった理由は問題にしない」
「なぜこうなってしまったのか?」よりも「これからどうすべきか?」を問い、再度計画作りや決意を
取り付けるようフォローするのが大事ですね。
 部下が言い訳をする理由は「責任から逃れたい」からです。一般的に言い訳をする人ほど、他人の言い訳に対して寛容な傾向があります。逆もまた然りで、上司が仕事に対して正々堂々としていて、言い訳をしない職場であるなら、部下も自然と言い訳をせず、仕事や計画に実直に行動するはずです。

要素7 責任の自覚を促す
 リードマネジメントは、決して甘さを良しとするマネジメントではありません。言い訳をさせず、部下に高い基準を求めていきます。もちろん、部下が自分の責任において受け止めるべき当然の結果については、きちんと受け止めさせます。しかもそれを致命的な7つの習慣にあるような、「批判する」「罰を与える」といった手段は使わずに行います。

ビジネス選択理論能力検定2級準1級公式テキストより引用

   【致命的な7つの習慣身に着けたい7つの習慣
批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、罰する、目先の褒美でつる。
傾聴する、支援する、励ます、尊敬する、信頼する、受容する、意見の違いを交渉する。

ビジネス選択理論能力検定3級公式テキストより引用

 あなたが部下に対して言うべきことを言ったことによって、部下の天秤が狂ったとしても、それは必ず起こることであり、仕方のないことです。天秤が狂うことを恐れてしまうと、部下に言うべきことを言えず、「甘さ」のマネジメントになってしまいます。
 マネジメントにおいては、部下が責任感を持つよう指導しなければなりません。

ビジネス選択理論能力検定2級準1級公式テキストより引用

失敗やクレームが起きた時でも、部下が起こしたことなら事実として認識し対応させることで経験を通して、部下は成長していくのです。

「罰に当てはまるもの、避けるべきこと」上司として避けるべき処罰的なやり方
1,あざける 2,部下の欠点を人に話す 3,部下や部下の意見に注意を払わない
4,陰で話をする 5,付き合いから除外する 6,外見や用紙を引き合いに出す
7,話を聞こうとしない 8,とがった目つきや人の名誉を損なう言葉で傷つける
9,傷つけるような仕事を割り当てる 10,子供のように監視する
11,他人の前で叱りつける

ビジネス選択理論能力検定2級準1級公式テキストより引用

要素8 あきらめない 
 「部下が予想しているよりも、少しだけ長く忍耐するということです。」

 もしかして問題を抱えている部下は、その問題行動によって、上司を試しているのかもしれません。部下の行動を見ていない、観察していないなどと感じてしまうと、その問題行動も仕方のないことだと、自分の都合のいいように、間違った問題行動さえも正当化してしまう。でも上司があきらめることなく、部下一人一人に対して承認し関わり続けていれば、部下は問題行動を起こしても逃げることもせず、取り組み続けられる前向きな正しい行動へと導くことが出来る。
 部下の「所属の欲求」を満たすためにも、要素1の「良好な人間関係を作る13の方策」が重要になります。自分がそれを出来たら、徐々に組織はお互いにお互いの事を機にかけるように成長していきます。部下同士の横のつながりで異変を察知し、さらにさらに上司に報告をしてくるようになれば、その組織はかなり良い組織になっていると言えるでしょう。
 ー上司が部下を常に観察し確認する大事な2点-
1,仕事の達成に向けて効果的な行動をとっているか?
2,周りの人とうまくやっているか?

仕事が出来ても、人間関係に問題を抱えている(まわりに無関心であることも問題にふくまれます)部下に対しては、すぐにフォローしましょう。

それでも、あなたが粘り強く忍耐し、あらゆる協力も使い、部下を支援していてもどうしても部下の仕事が改善しないときは、最後の手段として、以下のように正直に伝えます。

「〇〇さん、私は今まで出来る限りのサポートをしてきました。あなた自身が向上し成長していこうという決意が見られない現状では、正直に言って、私にはどうすることも出来ないというのが本音です。ここからは、〇〇さんが真剣に考えていただく番です。」

最後の手段として部下に自己評価を促し、それでも改善しない場合は、配置転換を検討するよう、人事部などに相談することが賢明でしょう。

ビジネス選択理論能力検定2級準1級公式テキストより引用

以上のリードマネジメント8つの要素を常に意識して、部下の仕事上の問題が発生したとき、状況に応じて、会話しながら1~7まで確認し、自分自身上司の立場としてあきらめない姿勢やフォローしている距離感が部下に伝わっているかが大事だと思いました。

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